鹿児島の海と共に

鹿児島をフィールドに潜り込んでいるダイバー「アカオビハナダイ」のブログです。鹿児島の海をご覧あれ!!

無償の愛情

どうも、アカオビハナダイです。

今日の朝日新聞で、心を強く打たれる記事が目に留まりました。それは、宮城県気仙沼市の漁師、畠山重篤さんの記事。

畠山さんはカキ養殖に携わりながら植林活動も行っている有名な環境活動家で、「森は海の恋人」という著名な本の執筆者でもあります。

今回の大震災では、養殖用いかだや生簀、船や作業場等ほとんどの財産を津波により根こそぎ奪われてしまったそうです。そして何より最愛のお母さんを今回の津波で亡くされたとか。

しかし、記事の最後は畠山さんのこんな言葉で締めくくられていました。

「ただ、たとえどんなことがあったとしても、漁師は海から離れては生きられないと思うんですよ。」

全てを奪い去ったにも関わらずその海を愛せずにはいられない気持ちと、これからもその海と共に生きていこうと言う断固たる決意に、どうしようもないくらい心を強く揺さぶられてしまいました。

確かに今回の震災で海は未曾有の大災害を引き起こし、人々の記憶に強い恐怖を植えつけたかと思います。

しかしながら我々人間、特に海に囲まれて生きてきた我々日本人は海から離れて生きていくことはできません。

海は時に猛威を奮い、悲惨な状況を生み出し、そのたびに人間の無力さを思い知らされます。しかしながら一方で、海は我々人間も含めて多くの生命を育むゆりかごでもあります。

今回の畠山さんの記事を読み、私は一人のダイバーとしてこれからもその愛すべき海の素晴らしさを伝えていければと思った次第でした。

今日ご紹介するのは、先日屋久島で撮影したワレカラの写真です。このワレカラは自分の子供達を体にくっつけて子育てをする習性があります。

今回撮影した個体も胸部に無数の子供達をくっつけて子育てをしている真っ最中でした。さらにそのお腹には新たな命もカプセルを宿しているではありませんか!!

このワレカラ達は特に何かを考えるでもなく、ただ本能に従って子育てをしているだけでしょう。しかし精一杯子育てをしているその姿に、次世代へそそぐ無償の愛情を感じずにはいられず、ただただ頭の下がる思いがした次第でした。


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溢れかえる生命

どうも、アカオビハナダイです。

先日種子島で潜っていたときのこと。エキジット寸前の水深1m弱の浅場にて、興味深い光景を目の当たりにしました。その写真が今回の1枚目。

砂地の転石に付着している小さなガヤに、無数のヨコエビがウジャウジャとくっついているではないですか!!スゲ〜!!

手のひらサイズのガヤにこれだけのヨコエビが鈴なりになっているのは、まさに生命が溢れかえっているといった状態。

彼ら小さな生物にとってまさにガヤの上というのはとても安全な住処なのでしょう。それにしてもこんなに小さなエリアに密集しているというのは、繁殖行動か何かでしょうか?

この光景を発見したときはタンクの残圧は60で、まさにエキジット寸前でした。しかしこの光景に目を奪われ、そこからさらに60分程度ダイビングするハメに…。しかも水深1m弱のビーチで…。

そして波に揺られながら一匹のヨコエビを最短距離で撮影したのが今回の2枚目。こうやってまじまじと観察してみると、甲殻類だけあってギミックなカンジがなかなかカッコいいですな。

これからヨコエビの観察にちょっとハマりそう…。

でも、冷静に考えると虫嫌いの人にはちょっとNGな光景なのかもしれませんね。

とりあえず今日はこの辺で。ではでは。


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新たな世代へ

どうも、アカオビハナダイです。

今日は北西の風が強く吹き荒れ、少々肌寒い日になりした。しかしながら、以前のような底冷えするような寒さではありません。

少しずつではありますが、着実に春はやってきているようです。

この冬は時化が多くて水温がきわめて低いという、海の生き物達にも極めて厳しいシーズンとなりました。

多くの枝サンゴで白化現象が見られ、観察していた多くの生物達が越冬できずに姿を消してしまうという寂しい状態に…。

私が種子島に来てからずっと観察し続けていたパンダダルマハゼのペアも、この冬に残念ながら姿を消してしまいました。

しかしながら先日、これまで観察し続けていたパンダダルマハゼの老成ペアがいた場所の近くのショウガサンゴにて、体長が2cm弱程度の新たな世代のパンダダルマハゼを発見!!

しかも嬉しいことにペアではないですか!!うお〜、嬉しすぎ!!

低水温期をたくましく乗り切ったこの新たな世代は、今後また長く私の目を楽しませてくれることでしょう。

頑張って冬を乗り切れば、あとは春が待っています!!

頑張っていきましょう!!



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紡がれる生命の連鎖

どうも、アカオビハナダイです。

今回の震災が起こってから一週間が経過し、被害の全容が少しずつ明らかになってきました。今日のテレビでは今回の死者数が現時点で阪神大震災を上回ったというニュースもあり、改めて被害の大きさを思い知らされました。

しかしながらその一方で被災者救援のための活動も活発になりつつあり、私の職場や近所のお店などでも義援金を募る募金箱が目に付くようになりました。私もここ数日、わずかばかりではありますが買い物をするたびに募金をさせてもらい、できる限りのサポートをさせてもらっています。

また、様々な水中写真のサイトやブログ等でも被災者を元気付ける活動が目立つようになってきました。行動力のある方々はネット上で様々なムーブメントを起こしているようです。

私もこのブログを通じ、ごくごく微力ではありますが、素晴らしい海の中の世界を伝えることで、意気消沈している世間を元気付けられたらと考えています。

今日ご紹介するのは、先日地元種子島の海で見かけたヘビギンポの産卵シーンです。ヘビギンポはまさにこの時期が恋の季節で、水面下のオーバーハングの岩場で盛んに産卵を行っています。

一枚目は産卵しているメスの写真。下腹部から産卵管を伸ばして一心不乱の状態で岩場に卵を産み付けています。

二枚目は真っ黒になった婚姻色のオス。産卵している伴侶(メス)の周りをウロウロし、メスに近づいてくる別のオスを片っ端から追い払います。

そして産卵しているメスに時折(一瞬だけ)体を寄せ付け、体をプルプル震わせます。その時の写真が三枚目。それが放精の行動なのか、産卵を促す行動なのかはちょっと不明。

こういった生命の連鎖の営みというのは独特の厳かな雰囲気があり、その生物が最も輝く瞬間でもあります。

これからも、そのような素晴らしい瞬間に出会い、多くの方々に伝えることができればと考えている次第です。

とりあえず今日はこの辺で。ではでは。



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元気をこめて花束を!!

どうも、アカオビハナダイです。

先日発生した未曾有の大震災と大津波が起こってから今日で4日が経過。時間が経過するにつれ次第に被害の規模が明らかになりつつあり、ただただため息が出るばかり。

そして日を追うにつれ緊迫した状況になりつつある福島第一原発。ニュースで見るかぎり、日に日に深刻な状態になりつつある模様。そんな暗いニュースが流れ続け、私自身気が滅入りつつあります。

しかし幸運にも被災しなかった人間がそんなに落ち込んでて良いものでしょうか?

被災された方々は深い悲しみにあることでしょう。そして危機的状況にある原子力発電所の対応に当たっている方々は、まさに自分の命を危険にさらして周囲の人々のために懸命に戦っていることでしょう。

被災地から遠く離れた私なんかが落ち込んでいるわけにはいきません!!

幸運にも被災を逃れることのできた私たちこそ、今絶望と戦っている人たちに元気を分けてあげなければいけないのではないでしょうか。

まずはその一歩として、このブログを通して少しでも多くの人々に元気を分けてあげられればと思います!!

今日ご紹介する写真は、先日種子島にて撮影したイボヤギの群体です。そのポリプを開いた美しい姿はまるで花束のよう!!

元気をこめて花束を!!


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鹿児島で生まれ育ち、鹿児島の海を潜り込んでいるダイバーです。鹿児島の海の素晴らしさを伝えられたらと考えています。


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