鹿児島の海と共に

鹿児島をフィールドに潜り込んでいるダイバー「アカオビハナダイ」のブログです。鹿児島の海をご覧あれ!!

ワイドって難しい・・・。

コブシメの産卵観察diveの一本目を終えて港で休んでいたときのこと。

コブシメ産卵ポイントの深場を潜っていたガイドのしげるさんが少々興奮気味に「ツノダシがメチャメチャ群れてましたよ〜!!」とのとのこと。

なんでも100尾以上群れていたとのことで、そんな群れは年に1、2回見られるかどうかだとか。それを聞いた別のお客さん(2本目から合流)は是非見たいとのこと。

2本目はツノダシの群れを見に行きませんかと誘われるも、今回はコブシメの産卵狙いで来たからなあと思い、一人だけ浅場のコブシメ産卵ポイントに放置してもらうようリクエスト。

そんなわけで2本目も一人でじっくりコブシメの産卵を観察。目の前で繰り広げられる荘厳な光景を激写しまくり。

そんな感じでしばらく撮影を堪能していたところ、しげるさん達が深場から帰還。するとしげるさんがスレートを取り出してカキカキ…。

「ツノダシがさらに増えて凄いことになってますよ〜!!」

え〜っ、そうなんですか!!それならちょっくら見てみたいと、深場に連れて行ってもらうことに。

そしてたどり着いた深場には、およそ150尾程のツノダシ玉が形成されているではありませんか。確かにこれはスゴイ…。

早速カメラを構えてツノダシ玉の撮影開始。

どうせならちょっと海を明るくトロピカル風に撮影したいなと思い、まずは絞りを開放気味に撮影。すると確かに海の青は明るく表現されますが、なんだかツノダシ達がひどい青被り…。

ならばと思い、ちよっと絞ってストロボを強めに設定して撮影。今度はツノダシの鮮やかな体色を表現できたものの、なんだか海が真っ暗なカンジに…。

そんな感じで設定を変えつつ撮影しまくるも、結局頭で思い描いた「明るい海に群れる鮮やかなツノダシの群れ」を表現できませんでした…。がっくし。orz

しかしこの海と被写体の表現ってホント難しいですね。つくづくワイド撮影の難しさを思い知らされた次第でした。




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子孫繁栄の祈り

どうも、アカオビハナダイです。

この週末はとある光景を撮影するために屋久島へ潜りに行ってきました。そのシーンはこの時期にしか見れないもので、昨年からずっと撮影の機会を待ってました。

そんな1年間待ち構えていたシーンとは、「コブシメの産卵」!!

土曜の朝、宮之浦港でガイドのしげるさんと顔を合わせて早速ブリーフィング。しげるさんによると、1週間前は交接や産卵行動が活発だったけれど、ここ2〜3日あんまり見られなくなってきたとのこと。ガーン!!

それでも折角だから撮影にチャレンジしたいとポイントに向かい、ポイントを見下ろす高台から海を眺めてみると、正面(北西)からの大きなウネリが止め処なく押し寄せる思いっきり時化の状態。さらにガーン!!!!

これは無理だと仕方なくコブシメを諦め、初日は近くのポイントでダラダラと潜って過ごしました…。

で、翌日。朝のうちに風が東寄りに変わり、コブシメのポイントはなんとか凪ぎてくれました。とりあえずホッと一安心。

ボートからエントリーして、期待と不安で胸を高鳴らせながらウスサザナミサンゴの群落(コブシメの産卵ポイント)に向かうと、そこには数尾のコブシメ達の姿が!!

じっくり観察してみると、どうやらオスとメスのペアが2〜3組とその周囲に取り巻きのオス達が数尾(トータルで10尾以上)群れている模様。

とりあえず私の目の前で産卵してるペアに的を絞り、息を潜めて撮影開始。最初はコブシメ達もかなり警戒していたものの、殆ど動かない私を物だと思い始めたのか、時間が経つにつれて目の前でどんどん産卵。

メスは一心不乱に、でもまるで卵の無事を祈るかのように、一つ一つ大切にウスサザナミサンゴの奥に卵を産みつけていきます。

その間ペアのオスは他のオス達を威嚇しながら、時に険しく、時にやさしい眼差しでメスを見守っています。

取り巻きのオスたちもメスにちょっかい出そうとするも、すぐにペアのオスに追い払われておとなしく退散。

どうやら現在は産卵期も中盤にさしかかり、オス達の序列がある程度決まっているようで、時々ケンカしたりするけれど比較的平和に産卵が行われていました。

しげるさんによると産卵期の初期はまだオス達の序列が定まっていないらしく、オス同士のケンカやメスの強奪合戦,オスとメスの交接などが盛んに見られるとのこと。

なるほど、来年は産卵期の初期に撮影に来なくては…。

そんなオスの序列ですが、観察してみるとやはり体の大きな個体が順当にメスをゲットしている模様。取り巻きのオス達は一回り小さい個体ばかり。

しかしそんな大きなオス達も決して楽してメスをゲットできたようでもなく、体に刻まれた比較的新しい無数の傷が激しい戦いを勝ち抜いたことを物語っています。

自然界では子孫を残すにも厳しい戦いに勝ち残らなければならないという事実を、まざまざと見せ付けられた次第でした。




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流れ藻の使者

引き続き先月の屋久島でのお話。

初日のダイビングを終え、ポイントからショップへ戻る途中のこと。普段体験ダイビングのポイントとして利用される遠浅のポイントの前を通りかかると、そこにはたくさんの流れ藻が…。

もう流れ藻の季節なんだと思いながらぼ〜っと眺めていると、頭の中でとある考えがふつふつと湧き上がってきました。これってハナオコゼの撮影チャンスなんでない??

この時期の流れ藻にはモジャコ(ブリの稚魚)や様々な雑魚がたくさん着いているのですが、それらの魚達をエサにするハナオコゼもしばしば見ることができます。

で、ガイドのしげるさんに「流れ藻がこんだけあるとハナオコゼも見れないですかね?」と質問すると、「多分見れると思いますよ。」とのこと。その晩は流れ藻のことが頭から離れず、しきりにハナオコゼのことばかり考えてました。

で、翌日の朝。ダイビングの準備をしながらしげるさんに「まだ流れ藻が沢山流れ着いていたらハナオコゼ狙いたいんですけど。」とおねだり。

そして体験ダイビングのポイントに到着すると、前日よりは幾分少なくなったものの、多少の流れ藻が残っていました。ラッキー!!

そんな光景を目の前に、はやる気持ちを抑えつつエントリー。するとここで問題が発生…。遠浅の地形がアダとなって海中は凄いウネリ&濁り…。

そんな状況下で流れ藻を探っていると、しげるさんが早速ハナオコゼの幼魚を発見!!うお〜、メチャメチャカワイイ〜!!

がしか〜し、そんなカワイイ被写体を目の前に、ウネリのせいでピントを合わせることはおろか、ファインダー内に収めることすらままならない始末…。しかもメチャメチャ気分が悪い…。

なんとかこの流れ藻の使者の姿を撮影すべく、とにかく数打ちゃ当たる戦法でシャッター切りまくり。

その後も若魚や成魚も確認できたものの、思うように撮影できず撃沈…。最後はウネリで酔っ払って最悪な気分でエキジット…。

その後どよ〜んとした気分で撮影画像を確認すると、数打ちゃ当たる戦法が功を奏したのか百枚以上撮影した中数枚だけピントがバッチリな写真がありました!!

その中でも特にお気に入りが今回の2枚。まるで手のひらのような胸鰭や腹鰭で、藻を握りしめてふんばっている姿のなんと可愛いこと!! 

撮ったど〜!!

年に一度あるかないかのチャンスをモノにできたことを確認し、それまでの最悪な気分から一転、天にも昇る最高の気分に浸ることができたのでした。


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興味大アリです!!

どうも、アカオビハナダイです。本日も屋久島の甲殻類ネタをご紹介。

春に恋の季節を迎えるクジャクベラのオスの鰭全開ショットを狙おうと、クジャクベラのオスを追い掛け回していたときのこと。ガイドのしげるさんがおいでおいでと手招き。

何だろうと近づくと、しげるさんが岩の隙間を指差します。はは〜ん、さてはこの中にクジャクベラのオスが逃げ込んだな。

穴から出てきたところを撮影してやろうと思い、カメラを構えてしばし待機。しかし待てども待てども出てくる気配がありません…。

おかしいなと首をかしげていると、隙間の入り口でゴソゴソと動くエビを発見。コガラシエビじゃん!!

慌ててカメラを構えるも、時すでに遅し。コガラシエビ君は無情にも隙間の奥に姿を消してしまいました。がっくし…。orz

あとでしげるさんに聞いたところ、しげるさんはコガラシエビ君を指差していたとのこと。

なんでもこの子は撮影しやすい隙間の入り口でおとなしく佇んでいたとのことで、一向に撮る気配の無い私はてっきりこのエビ君に興味が無いんだなあと思ったとのこと。

いやいや、コガラシエビ君は私もこれまで見たことが無く、興味は大アリだったんですよ!!ただ、その存在に気付かなかっただけでして…。

で、翌日は早速コガラシエビ君をリクエスト。しえるさんに転石帯をじっくり探してもらい、なんとか撮りやすい子を発見!!ラッキー!!

おとなしそうなコガラシエビ君を前に、昨日の鬱憤を晴らすべく激写しまくり。おまけにペア写真まで撮れちゃいました!!満足、満足!!

それにしても、この子はなんで「木枯らし」エビと名付けられたのでしょう??体形や体色が枯れ木みたいだからかな??

最近いちいち和名の由来が気になるアカオビハナダイなのでした…。

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境界線は何処??

どうも、アカオビハナダイです。

この週末は春の大潮で、昼間の干潮時は潮位が思いっきり下がりました。しかも天気が良いこともあり、干潮時を狙って礁池でサンゴのワイド撮影にチャレンジ。その時の写真はまた後日ご紹介します。

さてその前に、少々ネタが古くなりつつありますが、今日から先月の屋久島でのネタをご紹介していきたいと思います。

ちょっと前に、南日本各地を潜り倒している知人のブログに気になることが書いてありました。それは、オルトマンワラエビとホシゾラワラエビのムギワラエビ属2種について。

なんでも鹿児島本土以北ではオルトマンワラエビ(分布が温帯寄り)しか見られず、奄美以南ではホシゾラワラエビ(分布が亜熱帯寄り)しか見られないとのこと。

そういえば、錦江湾とかではオルトマン君しか見なかったよなあ。それならば地理的に中間に位置する種子島・屋久島の熊毛海域ではどうなんでしょう??

で、先月屋久島に行ったとき、ガイドのしげるさんに質問。すると、「屋久島ではホシゾラワラエビばっかりですね。」との回答。で、早速リクエストして見せていただくことに。

連れて行ってもらったのは水深20m付近の紫色のイソバナがある場所。イソバナを覗き込むと、数尾のホシゾラワラエビが佇んでいました。

う〜ん、ホント皆ホシゾラワラエビですな。彼らの歩脚にはその名の通り星をちりばめたような白斑が点在しています。

さて、これで熊毛海域にはどちらの種類がいるかという疑問は解けましたが、それじゃあもうちょっと上の三島海域ではどちらが見られるのかという疑問がふつふつと湧いてきました。境界線は何処??

タイムリーなことに、三島海域は運が良ければ来月あたりお師匠のD氏達とツアーで行けそうでして、そのときに可能であればオルトマン君とムギワラ君のどちらが見られるのか確認したいと思います。

境界線探しの旅は続く…。

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鹿児島で生まれ育ち、鹿児島の海を潜り込んでいるダイバーです。鹿児島の海の素晴らしさを伝えられたらと考えています。


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