鹿児島の海と共に

鹿児島をフィールドに潜り込んでいるダイバー「アカオビハナダイ」のブログです。鹿児島の海をご覧あれ!!

有難みは何処へ??

こんばんは、アカオビハナダイです。
最近はここ種子島でも新型インフルエンザが猛威をふるっています。今日はついに私の職場でも感染者がでてしまい、今日はみんなマスクをつけて仕事をしていました。みなさんもご用心ください。

さて、昨日は錦江湾を代表する魚をご紹介しましたが、今日は最近錦江湾でアイドルの座を確立しつつある魚をご紹介します。その名も…有りません…。というかまだ標準和名はありませんが、「日本のハゼ」図鑑の最後に掲載されているクロユリハゼ科の1種-2(ピンクダートゴビー2:通称ピンク2)です。

例年ですと水温の高い時期に比較的浅いところ(と言っても水深40m以深)に出現し、この時期にはかなり深場のほうに生息するためお目にかかることはできないのですが、今年は大当たりの年だそうでまだまだその姿を拝むことができました。

聞けば今年は様々なポイントの水深40m以深に出現したとのこと。これまで出現ポイントはかなり限られていたんですけどね。年々増えているのかな?

さらにそのうえ、お師匠のD氏は最近このピンク2をホバリングさせた状態で一箇所に密集させる技を会得したとのこと。さっそくその技を検証すべく一緒に深場へgo!!

水深55m付近に到着すると程なくしてピンク2の群れを発見。するとD氏が2灯のダークバスターを両手でクルクルと振り回します。すると徐々にピンク2が密集し始め、団子状になってしまったではないですか!!すげ〜!!でも有難みが無いなあ…。

せっかくだからこの密集した状態を撮影せねばと思うものの、105mmではだいぶ引いた状態で撮影しなくてはならないうえに、いったい何処にピントをもっていけばよいのやら…。まあ、撮れた写真は証拠写真ということで…。来年はズームフィッシュアイのテレ端で狙ってみようかな。

ちなみにこのピンク2、つい最近学名が正式に付けられました。でも、聞くの忘れてました…。スミマセン…。後日お師匠のD氏に確認したいと思います。なお、標準和名ももうすぐ付けられるそうです。お楽しみに!!

さらにこの学名が記載されたのに合わせ、12月からは鹿児島水族館でも展示されるそうです。もうすぐ鹿児島に来る予定のある方は、是非鹿児島水族館へ足を運んでみては??


続きを読む »

もうひとつの「中層の華」

明日からまた新しい一週間がスタートしますね。また仕事が始まっちゃう…。
さて、気を取り直して先日の錦江湾での写真をどんどんご紹介していきたいと思います。

前回錦江湾の中層で咲き誇る華ということでキサンゴ類をご紹介しました。しかし、錦江湾の中層には、もうひとつ咲き乱れる魅惑的な華があります。それが、今日ご紹介する「アカオビハナダイ」です。

このアカオビハナダイ、錦江湾の中層付近に非常に沢山群れています。しかし、アカオビハナダイは他の海域ではなかなかお目にかかれないそうで、これほどアカオビハナダイが群れているのは日本でも(いやおそらく世界でも)錦江湾だけでしょう。

事実、これまで同じ鹿児島県下の様々なポイントを潜ってきましたが、これまで錦江湾以外ではアカオビハナダイを目にすることはありませんでした。

アカオビハナダイはまさに私にとって母なる海とも言える錦江湾を代表する魚であり、私のハンドルネームはこの「アカオビハナダイ」からいただいたことは言うまでもありません。

そして今回、久々に錦江湾を潜るにあたり、このアカオビハナダイともじっくり心往くまで久々の対面を果たしてきました。

これまで潜りなれたポイントに到着し、エントリーすると他の人達と離れ一人別行動で中層のドロップオフを目指します。そして断崖絶壁に面したテラスに到着すると、これまでと変わりなくアカオビハナダイの群れが迎えてくれました。

テラスに着底し、体を固定すると早速撮影開始。しかし今回のダイビングでは105mmマクロしか用意しておらず、全長が20cm以上にもなるアカオビハナダイの撮影には結構厳しかったりして…。おかげでかなりの確率で美しく伸びた尾鰭がはみ出しちゃいました…。あう…。

今回は時期的に繁殖期をかなり過たこともあり(繁殖の最盛期は真夏)、オス達の体色もだいぶ落ちついていました。しかし中には未だに恋の炎が燃え盛っている婚姻色バリバリのオスたちもチラホラいます。

そんな婚姻色全開のオスたちを観察していると、ヒレを閉じてメス達の周りをビュンビュン泳ぎまくっています。まさに肉食系といったところでしょうか。おかげで狙っていたヒレ全開ショットは撮影できずじまい…。

一方、婚姻色の落ち着いたオス達は周りのメス達に特にアタックすることなく、のんびりと佇んでいました。う〜ん、こちらはまさに草食系男子といったところでしょうか。

そんな錦江湾を代表する魚達と対面し、まさに今錦江湾を潜っているんだという至福の実感を噛み締める私なのでした。


続きを読む »

中層の華

ようやく週末になりました。しかも明日は午前中にロケット打ち上げが予定されているとあって、種子島島民としてはいてもたってもいられません。今からワクワク状態だったりして。
それはさておき、まだまだ続きます錦江湾でのお話し。

水深20〜30mの仄暗い錦江湾の中層を泳いでいると、至る所でぼんやりとオレンジ色に輝くものを目にすることができます。その正体はキサンゴ類。錦江湾の中層ではこのキサンゴ類がやたらと触手を伸ばして咲き誇っています。

ちなみにキサンゴ「類」と書きましたが、一見同じ種類に見えながらもエントウキサンゴとジュウジキサンゴの二種類が生息しているとのこと。場所によっては全く色の違う深緑色のナンヨウキサンゴも結構見かけますが…。

一見すると全く違いの分からないエントウキサンゴとジュウジキサンゴですが、主幹に対する側枝の伸び方で区別するそうです。

ちなみにエントウキサンゴは主幹に対して側枝がやや鋭角に伸び、ジュウジキサンゴは主幹に対して側枝がほぼ垂直に出るとのこと。ということは、今回の写真の個体はどうやらエントウキサンゴの模様。

ちなみにこのキサンゴの枝を探っていくと、時々枝の同化するほど鮮やかなオレンジ色をしたキサンゴカクレエビに出会うことがあります。今回は見つけられなかったけど…。その姿はまたいずれ撮影できたときにご紹介したいと思います。

しかしこれまでイヤと言うほど見慣れたはずのこのキサンゴですが、その黄色の刺胞がちりばめられた透明な触手の伸びた姿はまるでガラス細工のように美しく、思わず息を止めて魅入ってしまうのでした。

続きを読む »

控えめな美しさ

今回でとりあえず最後となる「棘の中」シリーズ。

減圧でガンガゼの周りをうろついていると、キンセンイシモチの他にもう1種類イシモチを発見。それが今回ご紹介するヨコスジイシモチ。

この子も今年の3月まで当たり前のように錦江湾で見かけた普通種だったのですが、種子島に異動してからは全く見かけなくなってしまいました。と言うわけで、今回久々のご対面。

ちなみにネットで「ヨコスジイシモチ」を検索してみると、どうやら生息域は温帯の内湾域や泥場域に限られる模様。なるほど、まさに錦江湾はヨコスジイシモチにとって最適な生息域なわけですな。

そういえば、思い返すと同じ鹿児島本土でも外海域の坊津でも見かけることが無かったような…。それじゃあ種子島や屋久島で見かけないわけですな。

この魚、一見すると白地に黒の縞々二本と尾柄部に黒点があるだけのモノトーンカラーの地味な奴でして、多分殆どのダイバーはスルーしちゃう魚ではないでしょうか。

しかし私はなんだかこの子に目を奪われてしまうんですよねえ。なんというか、水墨画に通じるような控えめな美しさがあるというカンジでしょうか。それに白地の部分も若干青みを帯びていて、控えめなのですが絶妙な透明感があるような感じを受けます。

これまで散々見飽きた個体だったのですが、久々の対面に改めてその淡い美しさに目を奪われてしまうのでした。

続きを読む »

ずっと気になっていたこと

もうちょっと続けます、「棘の中」シリーズ。

浅場で減圧していたときのこと。ガンガゼを見て回っていると、棘の周囲にキンセンイシモチが群れているのを発見。

このキンセンイシモチを見たとき、心の中でずっと疑問に思っていたことがふつふつと湧き上がってきました。錦江湾のキンセンイシモチってどっちのタイプなんだろう??

話はこのブログの5月25日の記事にさかのぼります。いつも屋久島でお世話になっているガイドのしげるさんより、実はキンセンイシモチと呼ばれる種には2種類いるという話を聞かされました。

なんでもボディを立てに走る複数のラインのうち一番下のラインが綺麗なライン状になるもの(ライン型)と、ドット状になるもの(ドット型)がいるということ。

ちなみに屋久島では比較的深場にライン型、浅場にドット型というように住み分けをしているとのこと。

そんな話を聞いてから、果たしてこれまでずっと見てきた錦江湾のキンセンイシモチはどちらのタイプなんだろうという疑問が心の中でずっとモヤモヤしていました。

で、久々の錦江湾ダイブでガンガゼに群れているキンセンイシモチを発見!!早速どちらのタイプなのか検証を行ってみました。

パッと見は全て同じ個体なんですが、写真を撮りつつ画像をチェックしてみると…、ありゃ??ライン型とドット型が混在していますな…。

ちなみに今回の1枚目はライン型で、2枚目はドット型。そして3枚目はライン型の上でドット型が泳いでいるという、両方が混在している証拠写真。

屋久島ではこの2タイプは深場と浅場に住み分けしているとのことですが、なぜか錦江湾では混在しているという結果になりました。屋久島と錦江湾では水温の違いなどが関係しているのでしょうか?

とりあえず、錦江湾でのキンセンイシモチの状況が把握できて、これまで疑問に思ってきたことは解消されたわけですが、「この2タイプがなぜ屋久島では住み分けをして錦江湾では混在しているのか?」という新たな疑問が心の中でふつふつと湧き上がってくるのでした。


続きを読む »

 | HOME |  »

最近のエントリー


最近のコメント


最近のトラックバック


カレンダー

10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月別アーカイブ


カテゴリー


リンク


プロフィール

アカオビハナダイ

Author:アカオビハナダイ
鹿児島で生まれ育ち、鹿児島の海を潜り込んでいるダイバーです。鹿児島の海の素晴らしさを伝えられたらと考えています。


検索フォーム


RSSリンク


PoweredBy

Powered By DTIブログ


お小遣い稼ぎ!
スマホでお小遣い稼ぎ!
DTIブログポータルへ
このブログを通報
Report Abuse

利用規約